2012年11月7日水曜日

テイキングチャージ! 指示待ちじゃない、自ら「責任を負う」

CLS Japan本部 網あづさ

「テイク・チャージ(take charge)」を英和辞書で調べると、「責任を負う」と出てきます。

状況対応リーダーシップ®には「テイキング・チャージ」という考え方があり、「担当者が責任をもって仕事に取り組む」状態を指しています。

「状況対応リーダーシップ®はリーダーシップだから上司だけのものだろう」と思われるかもしれませんが、テイキングチャージは上司だけではなく、仕事を実際に行う担当者自身(多くの場合、部下やチームメンバー)のためのリーダーシップです。

この考えは、S.L.セルフに似ていて、自分が必要とするリソースは何かを考える方法です。リーダーが、あるいは上司が必要とする・・・ではなく、実際に仕事をしている「自分」が何を必要とするか、そして必要とするものを、誰から、どこから得るか。S.L.セルフは「自分の成長のため」、テイキングチャージは、「自分の仕事を進めるため」の方法だといえます。

誰かやどこかに働きかけて必要とするものを得る、これはまさに状況対応リーダーシップ®で定義するリーダーシップです。

状況対応リーダーシップ®では、「働きかける人」は誰でもリーダーですから、仕事をするために仲間や上司、取引先、お客様、家族、友人から協力を得る人はみなリーダーです。自分がなにかを成し遂げるために、あらゆるヒトやモノや情報などのリソースから協力や支援を受けることがリーダーシップであり、成し遂げることがテイキングチャージということになります。




リソースの中でもヒトは、お互いに意図や心をもっていますから、積極的に長期的に深くとなると複雑になりやすくなります。

いかにヒトの問題をシンプルに整理して、わかりやすく進めるか、ここが状況対応リーダーシップ®の出番だと思います。4つのリーダーシップ・スタイル、4つのレディネス、そして7つのパワー基盤。状況対応リーダーシップ®は知っているだけでは無用の長物。日常的に練習して、使えるようになって初めて役立つツールとなります。

せっかくレディネスに適合するリーダーシップ・スタイルを選んでも、実際のリーダー行動で間違ったパワーを使ったり、間違ったコミュニケーションで伝えてしまったりして、かえって問題を大きくすることもあります。

リーダーシップですから、他人相手に練習するのが一番です。でも、自信がなかったら、自分相手に練習するのもありです。テイキングチャージは、自分の仕事を進めるための状況対応リーダーシップ®です。自分に使ってみて自分の仕事がうまく進むようになったら成功です。

もし自分が上司なら、テイキングチャージできる部下はとても頼り甲斐があると思います。
もし自分がチームリーダーなら、テイキングチャージできるチームは自律的に成長できるので、リーダーは本来の仕事に集中できます。


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